2002年までのやっさ祭りでは、【燃やすごみ】【燃やさないごみ】の2種類のごみ箱が会場内に設置してありましたが、両方のごみがごちゃ混ぜになり、ごみ箱はてんこ盛り、その周りへもごみがたくさん積み重ねられている状態でした。
2003年の試験的な取組み、2004年以降の取組みでの成果と、今後の課題をまとめます。
●成果
≪ごみの散乱が減った≫
- 以前のやっさ祭りを知っている人からは、「やっさ祭り会場がきれいになった」と、とても多くの声をいただいています。
- ごみステーションにはナビゲートスタッフがつき、いっぱいになったら集積場へ運んでいます。
- 残念ながら、ごみを放置する、ポイ捨てする人もおられるため、会場内のごみ拾いもしています。
≪分別意識の向上≫
- 活動開始当初は、いろんなモノが混ざって入ったビニール袋をそのままポイッと捨てていく人が多かったのですが、現在はほとんどそういう人がいなくなりました。それぞれご自分で分別をしてボックスに入れていただいています。
- 親御さんが子どもさんに、またおじいちゃん・おばあちゃんがお孫さんに、「ちゃんと分けるんよ~」と分別を促しておられる場面もよくお見かけします(^^)
≪環境意識の向上≫
- 2004年のボランティア参加者がのべ87人、2011年度はのべ230人の方が参加されました。これまでいちばん多かったのは2010年の280人です。
- ボランティア参加の皆さんにアンケートを書いていただいていますが、ボランティアとして参加することで、繰り返し使う「リユース」や「マイはし」などを知り、「とても良い!広げるべき!」と感想をいただきます。また、「これまでポイ捨てをすることがあったが、これからはしない」、「ポイ捨てする人に注意する」などの感想も多くあります。
≪ごみの発生抑制≫
- リユースカップの利用は、開始当初の2004年には80個でしたが、2011年度は2229個へと伸び、その分、使い捨てカップを減らすことができています。
- 2010年からは出店の条件としてにエコトレーを義務付けし、一般トレーより単価が高いため、串1本等の場合はトレーをつけないなど出店者さんなりに工夫され、結果としてごみの発生抑制につながっています。
≪リサイクルの推進≫
- 会場内3ヶ所のごみステーション回収分とごみ拾いでの回収分のごみのリサイクル率は、2011年度で55.2%です。三原市のリサイクル率が12.5%ですから、かなりがんばっている数値です。
≪CO2削減≫
- リサイクルしなかった場合との比較で、リサイクルにより1,492kgのCO2を減らすことができています。(2011年度数値)
≪青少年育成≫
エコレンジャーの活動を通して、下記の表彰をいただいています。
「三原市青少年育成の集い」
・H17年度 青少年模範活動団体の部
やっさ祭りゴミへらし隊エコレンジャー
・H19年度 善行青少年の部
川西絵美理、末本尚吾、山本一仁
・H21年度 善行青少年の部
中村直尚、熊本征利
・H23年度 善行青少年の部
森原南帆
・H24年度 善行青少年の部
小山田健志、中岡詠人
「(社)青少年育成広島県民会議 会長表彰」
・H20年度 模範青少年 末本尚吾
●課題
★ごみの発生抑制とリサイクルについて、さらなる意識啓発が必要である
- 三原市の1人あたりごみ排出量は、H22年度1,084gで、H21年度の県内市町比較では3番目の多さです。
- 三原市のリサイクル率はH22年度12.5%で、H21年度の県内市町比較では2番目の低さです
★三原やっさ祭りで培ってきた、ごみ削減のノウハウ、機材、資材を他イベントへ提供し、三原市内のイベント全体へ広げる必要がある
★より多くの個人・団体の方に、やっさ祭りでの取組みに関わっていただき、上記の課題に一緒に取り組んでいく必要がある